【前半】UEFAスーパーカップ 試合レポート
エストニアのタリンでUEFAスーパーカップが行われた。
この大会は昨シーズンのチャンピオンズリーグ(以下CL)王者であるレアル・マドリードと、ヨーロッパリーグ(以下EL)王者のアトレティコ・アドリードとのタイトルを懸けた試合。
『マドリーは2000年以来、国際大会で決勝進出を果たした全ての試合で勝利を収めている。(CL5/5、ヨーロッパスーパーカップ4/4、インターナショナルカップ1/1、クラブワールドカップ3/3)』【as】
という、決勝舞台で無類の強さを誇るマドリーだが、この試合はその記録が途絶えることになってしまった。
スコア 2-4 ✕
得点者 ( マドリー :ベンゼマ、ラモス(PK))
(アトレティコ:コスタ×2、サウール、コケ)
アシスト( マドリー :ベイル)
(アトレティコ:ゴディン、コレア、トーマス、ビトロ)
<前半>
お互いトップコンディションではないものの、ダービーということもあって負けられない一戦。
失点シーンは正直コスタが素晴らしかったとしか言えないです。立ち上がりの集中力と言ってしまえばそうですが。
立ち上がりはアトレティコペース。マドリーは相手の素早いプレスに対応できず。相手はベンゼマが持った時、彼の周りの選手にしっかりとマークにつくことで簡単なポストプレーも難しい状態。
ベイルの利き足とは逆の右足のクロスでベンゼマがヘディングで得点し、同点。
ベイルはアタッキングサードの右サイドでボールを持ったとき、カットインをしてゴールを目指すことが多い。縦に突破しても彼は利き足である左足に持ち替えてからセンタリングというプレーが多い。そのためアトレティコのディフェンスはベイルへプレッシャーに行くときは、まず中を切り、カバーの選手が縦のコースを見ておくという対応をとる。しかしこの場面でベイルはいつもより早いタイミングで、そして右足でクロスを上げた。それに、仕掛けの場所もいつもよりも早く、プレッシャーをかけた選手とカバーの選手との距離が近かったため、その後ろにベイルが抜け出せるスペースができた。そのためベイルの突破には対応できなかった。
守備時は4-5-1のようにポジションを取ることで、相手の中盤に自由を与えなかった。ディフェンス時にアセンシオ、ベイルのウインガーが中に絞ることで前からのディフェンスがハマるときもあった。
カゼミーロ、グリーズマンのコースを切ることで仕事させず。
彼はまだワールドカップ明けなため、足元のおぼつかなさや細かいプレーがトップフォームの姿ではなかった。しかし、彼はディフェンス時、相手の中盤やコスタにボールが入ったときなどあらゆる場面でグリーズマンのパスコースを切り、仕事をさせなかった。
ベンゼマが時間が経つにつれ、相手のプレスに対応し、いつもより長くタメを作ることで周りの動きに対応。
マルセロは普通より早い段階でカットインするので相手は対応しづらいのだと思います。しかしやはり彼の裏は狙われていました。
ベンゼマの昨シーズンからのゴールに対する変化が非常に楽しみ。以前ならパスを出していた場面でもシュートを狙う姿が見て取れました。
<後半>やその他感想は後ほど。